Denied「Together As None」は、後年になっても本人たちが中心作として振り返っていた作品だった。2021年の Everyone But Us Podcast 第29回では、Melly、Nick、Greg が Denied のオリジナルメンバーとして招かれ、Denied の成り立ち、初期の動き、「Together As None」、イギリス・ツアー、当時の友人関係を語っていた。本人たちはこの時点で、「Together As None」を過去の中心作として扱っていた。

この作品は、以前からあった曲と新しく作った曲を混ぜて作られていた。すでに演奏していた曲として挙がっているのは、「Stand Strong」「Drown in Sorrow」「Through Pain」だった。曲数については、6曲から7曲に加えて隠し曲がある、というやり取りが残っていた。制作途中には Little Greg が関わっており、「Stand Strong」と「Through Pain」の作曲に参加していた。「Resurrection」については、導入のリフが Little Greg の最後のリフだったと回想していた。その後、Little Greg が抜け、One Second Thought 側のメンバーが録音に入っていた。録音は部屋での一発録りに近い形で進められ、後年のような細かな修正を前提にした作り方ではなかったと語っていた。

Denied の前には Loss of Hope という前身バンドがあり、そこから Denied に移っていた。初期音源としては「Payback」のデモがあった。当時はレーベルや会場に渡すためにテープを作り、そこから出演が決まる流れだった。「Newfound Hope」というコンピレーションへの参加もあり、Relentless とのスプリットも出していた。Queens ではなく Long Island に動いたことで広がりが出た、と回想していた。Castle Heights はホームベース的な会場だった。「Together As None」のレコード発売記念ライブも Castle Heights 周辺の文脈で語っていた。1996年から1999年ごろには会場規模が大きくなり、数百人規模で人が入る時期になっていたと回想していた。

影響源として、Nick は Bulldoze を決定的な存在として挙げていた。「Together As None」周辺の Denied は、本人たち自身も Bulldoze からかなり強い影響を受けていたことを認めていた。Madball、25 Ta Life、Biohazard などの名前も出てきていたが、中心にあるのは Bulldoze だった。

Kevone と Time Served Records との接続も重要だった。きっかけは、Kevone が中にいる時に Denied のテープを聴いたことだった、と回想していた。そこから面会ややり取りが始まり、最終的に Time Served Records から作品が出る流れになっていた。本人たちは当時 Bulldoze に強い影響を受けていたため、Kevone との接続は大きかったと語っていた。

「Together As None」の曲群は、1998年で終わっていなかった。Melissa は2024年の This Is Hardcore Podcast で、2003年に BDF とのスプリットを出した時、「Together As None」の曲を何曲かやり直したと話していた。同じ年のイギリス・ツアーもセットで回想していた。

後期の Denied では、2008年か2009年ごろの最後期ショーで Kevin Contorno がギターを弾いていた。その Kevin は後に All Shall Suffer に入っていた。Denied は後期に「Prayer for the Enemy」を Filled with Hate Records から出し、Jared が歌っていた時代に入っていた。Kevin Contorno は、後期 Denied から All Shall Suffer につながる人物だった。

All Shall Suffer は、パンデミックで急に始まったものではなかった。Nick と Kevin が数年進めていた横の計画に Greg が戻って本格化し、そこに Melissa も入っていた。これによって、Denied のオリジナル創設メンバーが再び揃っていた。Melissa は、Denied の中心は今も自分たちのやることの中に残っていると話していた。All Shall Suffer は、Denied の後の計画として本人たち自身が説明していた。

その接続をはっきり示していたのが、「The Way of Pain」に入った「Stand Strong」の再録だった。この作品には7曲の新曲と、Denied の代表曲「Stand Strong」の再録が入っていた。Greg が戻って最初にやった再録が「Stand Strong」だった。それを入れた理由として、Denied の過去とのつながり、1990年代後半とのつながりの取り戻しを語っていた。さらに、歌が入って初めて本来の形になった、と回想していた。

Justin Woods の位置づけも整理されていた。Justin Woods は、1990年代の「Together As None」期のオリジナルメンバーではなかった。1998年作 Denied「Together As None」のクレジットには Justin Woods の名前は確認できなかった。2021年の Everyone But Us でも、Denied のオリジナルメンバーとして前に出ていたのは Melly、Nick、Greg の3人だった。一方で、Justin Woods は現在の Denied のギタリストだった。Melissa は2024年の This Is Hardcore Podcast で、Denied をもう一度動かす段階で、Lorcan と Justin、つまり All Shall Suffer 側のドラマーとギターに声をかけ、そこから今の形になったと話していた。Denied 側の2024年投稿でも、現行 Denied のラインナップと All Shall Suffer のラインナップが重なっていることを、自分たちで説明していた。Justin Woods は、All Shall Suffer を経由して現行 Denied の再始動ラインナップに入ったギタリストだった。

2024年には「Together As None」の再発も行われていた。Melissa は、この再発が Little Greg の誕生日に合わせてレコードとカセットで出たと話していた。別のライブ文字起こしでは、25周年再発、追加曲、マーチに対応する話も出ていた。2024年時点でも、「Together As None」は再び押し出されていた。

歌詞では、壊されないこと、倒れないこと、支配を受け入れないこと、自分の立つ場所を守ることが続けて歌われていた。その後には、不信や許さない姿勢に関わる歌詞も続いていた。

Denied「Together As None」は、初期 Denied の動き、Little Greg の関与、Kevone と Time Served Records との接続、2003年の再録、後期 Denied の Kevin Contorno、All Shall Suffer の成立、「Stand Strong」の再録、Justin Woods を含む現行 Denied の再始動、2024年の再発まで、ひと続きの流れの中にある作品だった。All Shall Suffer「Together As None」を書く時は、その流れごと押さえる必要があった。

Together As None

You will not break me

おまえは俺を打ちのめせない

I will not fall

俺は倒れない

Never will I let you take control

決しておまえに主導権を握らせはしない

Here is where I stand on my own

ここが俺が一人で立つ場所だ

Together as none

誰でもない者たちとして共に

Together as none
誰でもない者たちとして共に
In my darkest hour

俺の最も暗い時に

Everything has faded from me

すべてが俺から消えていった

I lost my love I lost my trust

俺は愛を失い、信頼を失った

You all die inside me

おまえらは皆、俺の中で死んでいく

In the hour of betrayal
裏切りの時に
I sought from those who knew me

俺は俺を知っていた奴らに求めた

Convinced of self created lies

自分で作り出した嘘を信じ込んで

They stand united but their alone

あいつらは団結して立っているが、それでも孤立している

Everything has begun to close in

すべてが迫り始めていた

I almost believed in what you said

俺はおまえの言うことを危うく信じるところだった

My one truth against so many

大勢に対する俺のただ一つの真実

I had begun to doubt my own

俺は自分自身の真実を疑い始めていた

I don’t believe in anything

俺は何も信じない

I least of all believe in you

とりわけおまえのことは信じない

You don’t deserve to be forgiven

おまえは許されるに値しない

For all you put me through

俺に味わわせたすべてのことのせいで

I almost gave up what I had

俺は自分が持っていたものを危うく手放すところだった

In search of what you wanted

おまえが欲しがっていたものを求めて

I almost believed in what you said

俺はおまえの言うことを危うく信じるところだった

My one truth against so many

大勢に対する俺のただ一つの真実

Never again will I doubt my own

二度と自分自身の真実を疑いはしない

Never again will I trust in you

二度とおまえを信じはしない

Never again will I doubt my own

二度と自分自身の真実を疑いはしない

Never again
二度とない
Never
絶対に
Never Again
二度とない
Will I
俺が
Trust in you
おまえを信じることは
Never
絶対に
Never Again
二度とない
Will I
俺が
Trust in you
おまえを信じることは
You will not break me

おまえは俺を打ちのめせない

I will not fall

俺は倒れない

Never will I let you take control

決しておまえに主導権を握らせはしない

Here is where I stand on my own

ここが俺が一人で立つ場所だ

Together as none

誰でもない者たちとして共に