Damageplanの「Pride」は、『New Found Power』の4曲目として公式サイトの歌詞ページに掲載されていた曲だ。保存されているページには歌詞本文が残っている。内容は、吐き気、裏切り、警告を無視してきたこと、相手から見下されること、背中に突き立つ刃、手を伸ばしても背を向けられること、自分が神聖だと思っていたものが黒く変わったこと、金では敬意を買えないこと、最後に残るのは誇りだけだという流れで続いている。

2004年のインタビューで、Vinnie Paulは「After You」と「Pride」について、自分とDimebag Darrellが感じていたこと、Pat Lachmanが感じていたこと、自分たち全員が通っていたことから出てきた曲だと話している。そこで挙げられている語は、不安と裏切りだ。PatもHalford側で似たものを抱えていたと述べている。あわせて、特定の一人だけに向けた曲ではないとも話している。

2004年2月の取材で、Vinnie Paulは、Pat Lachmanが歌詞の大半を書いていたと話している。曲作りは、ドラムのリズムから始まることもあり、ギターのリフから始まることもあり、歌詞のアイデアから始まることもあるという説明もある。歌詞については、個人的な経験、自分たちが通っていた出来事、仮の曲名から発想されたものがあったと述べている。

Patの参加についても、Vinnie Paulの発言が残っている。VinnieとDimebag Darrellが5曲から6曲ほど書いた段階で、バンドは重さだけに寄らず、メロディ、深さ、アコースティックギター、クリーントーンも入れたいと考えていた。その時点でシンガーを探していた。Patは当時Halfordのバンドにいて、最初はベースでも入れると言い、Vinnieたちはシンガーを探していると返し、Patは歌えると答えた。そこで6曲の中から1曲を選んでデモを返すことになり、Patが選んだ最初の曲が「Crawl」だった。Patはロサンゼルスに戻って2日後にデモを返し、Vinnieはそれを車で聴いて鳥肌が立ち、すぐDimeに電話して聴かせた。Patはそのあとテキサスに戻り、さらに2曲を書いた。Robb’s MetalWorksのインタビューでは、Pat自身が自分も持ち込み分を持っていること、メンバーどうしの相性が良いことを話している。

同じ時期のインタビューでは、Vinnie PaulがDamageplanについて、昔からの土台を保ちながら新しい音や新しい作り方を入れたかったと話している。前のバンドの後期については、曲の幅が狭くなっていたとも述べている。別の2004年インタビューでは、Damageplanには重い部分に加えて、メロディや深さのある部分もあると話している。境界を置かず、広く開いた形でやるつもりだったという発言もある。「Crawl」については、荒々しさとメロディのあるブレイクダウンを持つ曲として挙げている。Robb’s MetalWorksでは、Vinnie Paulがこのバンドを、かつてあったものの遺産の先に続くものとして表現している。そこで「Breathing New Life」について、自分たちが向かっている感情そのものだという説明もしている。

録音についての発言も残っている。Vinnie Paulは『Modern Drummer』で、アルバムをChasin’ Jasonで録音し、Otari Radarを使ったと話している。曲によってはクリックの上にDimeのリフを重ね、その上にドラムを当ててからパーツを切り貼りして曲を組み立てた。アルバムの半分ほどはそのやり方で作り、残りはバンドとして一緒に演奏したとも述べている。ドラムの音については、以前より暗く、アタックを減らした方向で録ったこと、トムには外側のマイクだけを使ったこと、低めにチューニングしたこと、バスドラムのフロントヘッドを外したことも話している。遅くて重い曲では、部屋のマイクを多めに使ったこと、「Moment Of Truth」のような曲では重さを足すために響きも足したことも説明している。ゆっくりした重い曲を録る時には、白い照明を消して緑の照明に変え、ろうそくを灯して、Black Sabbathを意識していたとも話している。

2004年2月の周辺には、生配信と動画公開の記録がある。2月6日の Blabbermouth では、Damageplanが2月8日にDimeの家から生配信を行うことが告知されている。告知文には、Dimebag Darrell、Vinnie Paul、Patrick Lachman、Bob Zillaの名前が並び、公式ファンサイト上の「Damage Cam」で見られると書かれている。あわせて、ファンとチャットしながら配信を見る形式で、ニュースレターでは、ファンとDamageplanが酒を飲みながら騒ぐ内容だとも案内されている。2月24日の Blabbermouth では、その2月8日の配信映像がファンサイトの動画ページで公開されたことが伝えられている。掲載形式はWindows Mediaだった。

保存されているファンサイトの動画ページには、4本の映像が並んでいる。2月8日の配信映像、2月10日のツアーバス内インタビュー、同日のタワーレコード店頭サイン会、同日のクラブハウスでのパーティー映像だ。同じページには、メッセージボードとチャットルームへの導線もある。配信映像、インタビュー、サイン会、パーティーが同じページにまとまっていた。

2月8日の配信書き起こしには、質問を読み上げて答えるやり取りが残っている。序盤には、Bobbyが撮影していることに触れた質問があり、ホームビデオは制作中だという返答が出ている。そのあとには、サーバーを吹き飛ばしてしまってすまないという発言もある。続く質問では、前のバンドが終わったあと、曲の材料が頭の中に溜まっていたのか、それともすぐ形になったのかが聞かれている。これに対してVinnieは、最初は少しずつ触っていた段階で、前のバンドの終わりを受け入れ、これからはDamageplanでやっていくと決めてから本格的に進んだという流れを話している。別の場面では、余っていたPanteraの曲は使っていないこと、曲は全部『New Found Power』と呼んでいる場所から来たこと、そこには感情と心が入っていることも話している。

ファンボードの一覧にも、この時期の動きが残っている。一般掲示板には、配信の技術的な問題を謝るスレッドがある。運営側の投稿欄には、配信そのものに触れたスレッドがある。ニュース欄には、ホームビデオに触れたスレッドがある。『New Found Power』の欄には、歌詞のスレッド、次に見たい動画のスレッド、各曲の評価を話題にしたスレッドがある。運営側の欄には、ミュージックビデオの監督についてのスレッドもある。配信、動画、ホームビデオ、歌詞、各曲の話題が同じ時期に並んで残っている。

PRIDE

I’m sickened
吐き気がする
I know I’ve been betrayed
裏切られたことは分かっている
But I keep ignoring
でも俺は無視し続けている
The warning signs
警告の前触れ
You tell me
教えてくれ
That I’m not beneath you
俺がおまえより劣っているわけではない
But you act above me
だがおまえは俺より優位に振る舞う
Knives in my spine
背中に刺さった刃
Now with all the money in the world
今や世界中の金すべてを手に入れて
You can’t buy my respect
おまえは俺の尊敬は買うことができない
Yeah, it’s just a matter of pride
そう、それは単なる誇りの問題だ
But that’s all I’ve got left
だがそれだけが俺に残されたすべてだ
I reach up
俺は手を伸ばす
For your hand as you stand
立っているおまえの手に向かって
Looking down on me but
俺を見下ろしながらも
You turn your back
おまえは背を向ける