E-Town Concrete

E-Town ConcreteはNew Jersey州Elizabethから出たバンドで、ハードコア、メタル、ヒップホップを混ぜた音で1990年代後半のNJHCシーンに存在感を残した。

Anthony Martiniは母親と弟との家庭で育ち、父親とは人生の大半でほとんど関わりがなかった。母親はアルコールと薬物の問題を抱え、Anthonyが20〜21歳のころ数年間連絡を断った。再び話すようになった直後、癌が発覚した。Anthonyが25歳のとき、母親は亡くなった。

育ったのはNew Jersey州Elizabeth。学校は黒人とラテン系が多数派で、Anthonyは数少ない白人の子どもだった。家ではロックが鳴り、学校や仲間の間ではラップが鳴っていた。4年生のとき担任のMiss Owensに推薦され、才能ある生徒向けの学校Terence Riley Schoolに進んだ。そこで音楽プログラムを通じてバンドを組み始め、地下室でジャムをしながらデモを作った。Kinkosでカバーを印刷してカセットを売り、PipelineやStudio Oneで場を作っていった。ETACはElizabethの各地区で荒れた環境で育った仲間たちのグループで、その中心にいたMarkはすでに亡くなっている。

バンドの音はAnthonyのヒップホップ、TeddyとKenのメタル、EricのハードコアがElizabethの学校で混ざったものだった。Anthonyは、ラップコアの客から見ても硬すぎるか、逆にラップ寄りすぎるかのどちらかに見えたと話している。Middle Americaでは特に伝わりにくかったとも話している。

Time to Shineが出た後、EpicやUniversal、Mercuryのほか、Rush ManagementやFred DurstのレーベルFlawlessも接触してきた。どこも「デモ契約から」「プロデューサーと組んで」という条件を出してきた。バンド内部では妥協を拒む空気が強く、話がまとまらなかった。Ozfestへの出演があり、Lamb of GodやAnthraxの前座も経験した。年間200日以上ツアーを回った時期もあった。

Made For WarはAnthonyがVictory Recordsとのディール経由で自分のレーベルIronboundから出したアルバムだ。曲の冒頭は、黒い雲、噛みついて離さないピットブル、壁際に追い詰められたネズミという比喩が続く。中盤で一度崩れる。崩れ落ちそうだ、もう耐えられない、どうしても無理だ、という言葉が並び、そのあとで床から身体を起こしてもう一度戦う動作が置かれる。終盤には魂を見失った子どもたちのために比喩を吐くという一節が入り、最後はどれほど必死に戦ったかは外からはわからないという言葉で閉じる。

Anthonyは2025年のHellfest Presents: NJHCのステージで、Made For Warをあまり聴かれていない作品だと紹介した。同アルバム収録の「All That You Have Is Still Not Enough」については、バンドがほとんどライブもしておらず、何をやっても誰も気にしていないように感じていた時期の曲だと話している。

バンドの終わりごろには、18歳のころに書いていたことをもう半分も感じていなかったとAnthonyは後に話している。過去の栄光のまま週末だけ続ける形にはなりたくなかった。家族を持った状態で1000ドルのギグをかき集めて家賃を払う生活は続けられなかった。バンドを終わらせたのはAnthony自身の判断だった。

現在もE-Town Concreteは若い世代に届き続けている。Trust Kill RecordsはBAYWAYをはじめとする新世代のバンドでNJHCシーンを動かしており、2025年7月のHellfest Presents: NJHCにE-Townも出演した。ストリーミングとSNSによってリアルタイムで聴いていなかった世代が発見するルートができ、ライブではその世代が歌詞を全部知っている。Anthonyは今のほうが当時より受け入れられている感覚があると話している。

E.Town Concrete

Made For War

Black clouds take hold like a pitbull when it locks it’s jaws.

暗雲がピットブルが噛みついて顎をロックしたみたいに離れず食らいつく。

Trouble always had a funny way of finding some kind of path into my life.

厄介事はいつも、妙な具合に俺の人生へ入り込む道を見つけてくる。

I had to stand and fight.

俺は立って戦わなければいけなかった。

I won’t run.

俺は逃げない。

I won’t hide.

俺は隠れない。

I’ll stand and fight

俺は立って戦う

Thought I told ya’ll when I sang before, better get an umbrella when it rains it pours.

前に歌った時に言ったはずだけどな、降り出したら土砂降りになるから傘を用意しとけ。

We can bang ‘cause I’m made for war.

やり合えるぜ、だって俺は戦うためにできてるからな。

If I get knocked down then I’ll aim for more

倒されても、もっと上を狙う。

Lash out like a rat in a corner, with it’s back to the wall.

追い詰められたネズミのように、壁に背をつけて激しく反撃する。

Trouble always had a funny way of finding some kind of path into my life.

厄介事は、いつも妙に俺の人生に何らかの形で入り込む道を見つけてきた。

I had to stand and fight.

俺は立ち向かわなければいけなかった。

I won’t run.

逃げたりしない。

I won’t hide.

隠さない。

I’ll stand and fight

立ち向かって戦う

Thought I told ya’ll when I sang before, better get an umbrella when it rains it pours.

以前歌った時にもおまえらに言ったけど、土砂降りの雨が降ったら傘を用意したほうがいい。

We can bang ‘cause I’m made for war.

ヤリあえるぜ、俺は戦いのために生まれたんだからな。

If I get knocked down then I’ll aim for more

倒されても、さらに狙いを定める

I spit metaphors for them kids with the souls that’s lost.

魂を見失った子供たちのために俺は比喩を吐き散らす。

We’re here and we ain’t fall off.

俺たちはここにいる、そして落ち目にはならない

Talking soft?

弱気か?

Your shit gets tossed.

おまえの戯言は投げ捨てられる。

You can never know how hard we fought

俺たちがどれほど必死に戦ったか、おまえには決してわからない

Feels like I’m breaking down.

崩れ落ちそうな気分だ。

Things have to turn around.

状況は好転しなければならない。

I just can’t take it. It feels like I’m breaking down.

もう耐えられない。心が張り裂けそうだ。

I just can’t make it.

どうしても無理なんだ。

And I pick myself off of the floor.

だから床から体を起こす。

I waited to fight some more

もう少し戦うのを待った

Thought I told ya’ll when I sang before, better get an umbrella when it rains it pours.

以前歌った時にもおまえらに言ったけど、土砂降りの雨が降ったら傘を用意したほうがいい。

We can bang ‘cause I’m made for war.

ヤリあえるぜ、俺は戦いのために生まれたんだからな。

If I get knocked down then I’ll aim for more

倒されても、さらに狙いを定める

I spit metaphors for them kids with the souls that’s lost.

魂を見失った子供たちのために俺は比喩を吐き散らす。

We’re here and we ain’t fall off.

俺たちはここにいる、そして落ち目にはならない。

Talking soft?

弱気か?

Your shit gets tossed.

おまえの戯言は投げ捨てられる。

You can never know how hard we fought

俺たちがどれほど必死に戦ったか、おまえには決してわからない