ニューヨーク州シラキュース(アップステート)のメタリック・ハードコアバンド、Earth Crisis

1995年に出た名盤『Destroy the Machines』収録曲「New Ethic」は、動物を商品にする文明を真っ向から否定する歌。

工場式畜産や動物実験の暴力を、きれいに言い換えずに言葉にする。この記事では直訳寄りで和訳する。


Earth Crisisと『Destroy the Machines』の基本情報

Earth Crisisはニューヨーク州シラキュース出身のバンドで、1989年に活動を開始。2001年に一度区切りをつけたあと、2007年に再始動している。

『Destroy the Machines』Victory Recordsから1995年にリリースされた作品で、動物解放やヴィーガニズムの思想を、当時のハードコアの中でもかなりストレートに言葉にしたアルバムとして知られている。

(同作期の長期メンバーとして広く参照されるラインナップとして)ボーカルはKarl Buechner、ギターはScott Crouse、ベースはIan Edwards、ドラムはDennis Merrickが挙げられる。


「New Ethic」が言っていること

「New Ethic」は、動物の命は人間のものではなく、動物自身のものであり、尊重されなければならない――という前提から始まる。

工場式畜産や実験室(動物実験)を、きれいな言葉で包まずに「暴力」として扱い、牛乳・卵・肉、毛皮・革といった商品を、拷問・監禁・殺しの結果だと言い切る。

この曲が突きつけてくるのは、「かわいそう」だという感情の話より、生活の線引きだ。

自分が何に金を払うのか、何を身につけるのか、何を口に入れるのか。そこまで含めて「新しい倫理」だと言っている。

New Ethic

This is the new ethic

これが新たな倫理である

Animals lives are their own and must be given respect

動物の命は動物自身のものであり、尊重されなければならない

Reject the anthropocentric falsehood that maintain

人間中心主義の虚偽を拒絶しろ

The oppressive hierarchy of mankind over the animals

人類が動物に対して持つ抑圧的な階層構造

It’s time to set them free

彼らを解放する時が来た

Their lives reduced to biomachines

動物たちの生活は生体機械へと貶められた

In the factory farm and laboratory-

工場式畜産と実験室で – 

Dairy, eggs, and meat-fur, suede, wool and leather are the

乳製品、卵、肉。毛皮、スエード、羊毛、革、それらは

End products of torture, confinement and murder

拷問・監禁・殺害の末に出来上がる製品だ

I abjure their use out of reverence for all innocent life

俺はあらゆる無垢な生命への畏敬の念から、それらの使用を断固として拒む 

Wildlife’s right to live in peace in their natural environment

野生生物が自然環境の中で平穏に生きる権利は

Without this civilizations interference can 

この文明の干渉抜きでは

No longer be denied-

もはや否定出来ない – 

To make a civilization worthy of the word

文明社会という名に相応しいものとするために

Civilized the cruelty must end

文明化された残酷さは終わらなければならない

Starting within our own lives

俺たち自身の生活の中から始める

Reject the anthropocentric falsehood that maintain

人間中心主義の虚偽を拒絶せよ

The oppressive hierarchy of mankind over the animals

人類が動物に対して持つ抑圧的な階層構造

It’s time to set them free

彼らを解放する時が来た

Veganism is the essence of compassion and peaceful living

ヴィーガニズムは思いやりと平和な暮らしの本質である

The animals are not ours to abuse or dominate

動物は俺たちが虐待したり支配したりするものではない

I abjure their use out of reverence for all innocent life 

俺はあらゆる無垢な生命への畏敬の念から、それらの使用を断固として拒む