
1992年6月14日、リオ地球サミットで Severn Cullis-Suzuki は次のように話している。
I am here to speak for all generations to come.
これから先のすべての世代のために、ここに立っている。
I am here to speak for the countless animals dying across this planet, because they have nowhere left to go.
行き場を失い、この地球で死んでいく無数の動物たちのために、ここに立っている。
If you don’t know how to fix it, please stop breaking it.
直し方が分からないなら、壊すのをやめてほしい。
xELEGYx は 2016年12月8日に Demo 2016 を出している。Solitary Resolution はその2曲目で、長さは 2分59秒。公式 Bandcamp には歌詞全文が載っている。最後は次の4行で終わる。
This brand I bear
A vow of absolution
Branded by my convictions
Vegan Straight Edge
俺が背負うこの烙印
赦しの誓い
自分の信念に刻まれて
ヴィーガン・ストレートエッジ
2017年5月15日の Laterre d’abord のインタビューで、Sven は xELEGYx を South Florida のヴィーガン・ストレートエッジ・バンドだと説明している。メンバーは Sven、Burke、Mikey、Cejas、Kass の5人で、歌詞については、環境と動物の権利の問題に対して、人を落ち着かせるためではなく、糾弾するためのものだと話している。xELEGYx という名前についても、人間の優越思想のために毎日死んでいく非人間動物たちへの elegy にしたかったと説明している。
同じインタビューで Sven は、Severn Cullis-Suzuki の 1992年のスピーチを使った理由にも触れている。彼女が、自分の生きている世界の変化をそのまま語り、周囲で起きている否定できない変化に目を向けるよう訴えていたからだという。人がそうした変化に目を閉じがちなことにも触れている。Westworld のサンプルは、デモの最後の仕上げをしていた時期に使うことを決めたとも話している。
Laterre d’abord の同じインタビューでは、歌詞は Kass が書いていると説明されている。Kass は Florida のヴィーガン・ストレートエッジの友人たちの中でも、ヴィーガニズムとドラッグ文化への拒絶を最も強く口にしていた存在で、そのため加入を頼んだという。歌詞は、曲の演奏部分ができたあとに Kass が1人で書くことが多いとも話している。音楽的な影響として挙がっているのは Undying、Congress、Caliban、Prayer for Cleansing、Arkangel、Day of Suffering、xDestroy Babylonx である。

Animals X Kingdom のインタビューでは、xELEGYx は、地球とそこに生きる存在をどう扱うべきかについて共通の考えを持つ5人のバンドで、その選択の重さを音楽で伝えるために活動していると話している。本文では、Cejas がベース、Burke と Sven がギター、Michael がドラム、Kass がボーカルだと説明されている。動物への扱いに強く反対していること、音楽を通して真実を示したいこと、少しずつでも周囲に広げていく考え方を取っていることもそこで話している。ヴィーガン・ストレートエッジについては、誓うなら貫くべきで、途中で揺らぐつもりなら約束すべきではないと述べている。
同じ Animals X Kingdom のインタビューでは、最初のショーの反応は予想以上に大きく、Drawing Last Breath や Bind と一緒のショーを含む予定があり、新しい曲も作っていると話している。ヨーロッパに行きたいが、当時はまだ現実的ではなかったこと、Trump 政権下のアメリカ政治への不満、South Florida のシーンには同じ考えを共有する人が多いこと、メンバーの一部は抗議活動にも参加していることも話している。デモのジャケットについては、gothic cloister in the moonlight, in the foreground a noblewoman という絵を、曲を書き終える頃に見つけ、曲の空気に合うと感じ、ドラマーが何案か作った中で最も自分たちらしいものだったため採用したと説明している。
Return To Zero issue 2 の Burke の発言では、xELEGYx の5人は Burke、Michael、Cejas、Sven、KVX で、Broward と Miami Dade County, Florida のバンドだと説明されている。全員がヴィーガン・ストレートエッジだと明言されている。2人にとっては初めてのバンドで、Cejas は Castyoudown、Burke は Earthmother、Michael は過去に別のバンドでも活動していた。録音には約3か月かかり、Miami の練習場所と Plantation の自宅で自分たちだけで進めたという。影響として挙がる名前は h8000、xmaroonx、Undying、Prayer for Cleansing、Day of Suffering、Bleeding Through、xDestroy Babylonx、All That Remains、Arkangel である。
同じ Return To Zero issue 2 の Burke の発言では、まだライブをしていなかった時期で、先に音源を出したかったため、最初のショーは 2017年初頭に South Florida の別のバンドたちと一緒になる見込みだと話している。デモの反応は予想以上に大きく、SNS で名前が広がっていることに驚いていたとも話している。Rage と Arduous Path Recordings からテープを出す予定で、それぞれの通販ページで予約できるとも説明している。シャウトアウトとして Ecostrike、Drawing Last Breath、Sandman、Hitlist、Day by Day、Cast You Down、The Turn、Klout、Rage UK、Arduous Path Recordings、vegan straightedge を挙げている。
Bandcamp Daily の Florida hardcore 記事では、xELEGYx の主題はストレートエッジ、ヴィーガニズム、環境に置かれていると整理されている。記事中で Sven は、South Florida は長いあいだ過小評価されてきた場所だと話している。記事では、Youth of Today、Earth Crisis、Florida の Culture へつながる流れの中に xELEGYx が置かれている。
2017年4月23日には Laterre d’abord が Solitary Resolution を単独で取り上げている。そこでこの曲は、終末的な感覚と関わり、正義を求める言葉として紹介されている。2017年6月22日には Deliverance が公開されている。Bandcamp では、これはその年に出す予定だった 7インチ盤のための先行音源と説明されており、Memento Mori は Culture の Deforestation 7インチ盤に入っていた曲だと記されている。Memento Mori の個別ページにも、もともとは Culture の Deforestation 7インチ盤に入っていた曲だとある。
The Onslaught の時期には、xELEGYx は Spurn を出している。Deathwish の商品説明では、The Onslaught は Sandman、xELEGYx、Castyoudown、Drawing Last Breath の4バンドがそれぞれ新曲を1曲ずつ出した盤として紹介されている。No Echo の Plead Your Case Records 記事では、The Onslaught の各曲はそれぞれのバンドのいちばん良い曲だとレーベル側が話している。Discogs では The Path We Tread: A Retrospective Of The Onslaught が、xELEGYx、Drawing Last Breath、Castyoudown、Sandman のメンバーによるインタビュー付きの CD と zine として記録されている。2018年11月20日の Arduous Path Recordings の保存ページには、THE PATH WE TREAD: A Retrospective of The Onslaught が 7ドルの売り切れ商品として載っている。同じ一覧には xELEGYx の Deliverance も並んでいる。
ライブの記録では、2017年6月25日の Kung Fu Necktie のセットリストに Solitary Resolution が入っている。2018年1月7日の FYA Fest 2018 の記録では、xELEGYx の最後の曲が Solitary Resolution になっている。FYA Fest 2018 の曲順には Spurn、Serpent’s Tongue、Crimson Dawn、Prayer for Cleansing の The Closet のイントロだけのカバー、そして最後に Solitary Resolution が並んでいる。

Solitary Resolution の歌詞には、抑圧された存在の目を見ながら閉じること、責任を手放すこと、絶滅への加担、自分が与えている苦しみに意図的に目を背けることが並ぶ。最後に残るのは、自分が背負うもの、赦しの誓い、信念、ヴィーガン・ストレートエッジという言葉である。Laterre d’abord で Sven が話している環境と動物の権利の問題、Animals X Kingdom で話している地球とそこに生きる存在への態度、Return To Zero issue 2 で明言されている全員のヴィーガン・ストレートエッジ、Bandcamp Daily が整理しているストレートエッジ、ヴィーガニズム、環境という主題、そして Severn Cullis-Suzuki のスピーチについて Sven が話している理由は、同じ時期の xELEGYx の発言と公開テキストの中に並んでいる。
Solitary Resolution
Lack of conviction you know what must be done
何をすべきか分かっていながら、信念が欠けている
Yet you stand in defiance for the sake of your comfort
それでもおまえは、自分の安楽のために逆らい続ける
You’ve looked into the eyes of the oppressed and you’ve closed them
おまえは抑圧された者たちの目を見つめ、その目を閉ざしてきた
Domesticated by lies you adopt the traits of those who’ve come before
嘘に飼い慣らされ、おまえは先人達の性質を身につけていく
You would sacrifice accountability just so you can pretend everything you do is right
自分のすることはすべて正しいと思い込みたいがために、おまえは責任を投げ捨てる
Just so you can sleep better at night I won’t let you
ただおまえが夜ぐっすり眠れるようにはさせない
Ignore the truth so you can remain bliss keep your eyes shut while mine align
幸福なままでいるために真実を無視し、私の目が定まっていく間、おまえは目を閉じたままでいる
Polluting my air with an abundance of your ignorance
おまえのあふれる無知で、私の吸う空気を汚している
No effect on me you grieve for your impotence
だがそれは私には何の影響もない、おまえは自分の無力さを嘆いている
But not for your contribution to our extinction
ただし私たちの絶滅に自分が加担していることを嘆いているわけではない
Forced ignorance of the suffering that you inflict
自分が与えている苦しみから無理やり目をそらしている
Faced with reproach you continue only to destroy
非難を向けられても、おまえは破壊を続けるだけだ
Selfish claim to a throne built on misconceptions
誤解の上に築かれた玉座に利己的にしがみつく
Topple bodies high you engulf the world in ruin
おまえは人々をなぎ倒し世界を破滅で包み込む
This brand I bear
私が負うこの烙印
A vow of absolution
赦しの誓い
Branded by my convictions
自分の信念に烙印を押されて
Vegan Straight Edge
ヴィーガン・ストレートエッジ






