Metallica『Hardwired…To Self-Destruct』のボーナストラック「Murder One」は、Motörheadのフロントマン、レミー・キルミスターへの追悼歌だ。タイトルのMurder Oneは、レミーが長年鳴らし続けたMarshallのSuper Bassヘッドにつけられた愛称で、曲そのものがあの轟音を象徴する。Ultimate Guitar+1
そしてレミーの神話は、単なるロック・スター像だけじゃない。Motörheadの「Iron Horse/Born To Lose」はしばしばHells Angelsに捧げられ、共作者にはロンドンHells AngelsのGuy“Tramp”Lawrenceの名が挙がるなど、バイカー文化と地続きの匂いをまとっている。Louder+1
ただし、レミー本人やヘットフィールドが“正式メンバーだった”と断定できる材料は薄い。ヘットフィールドがNYのHells Angelsクラブハウスを訪れた逸話はあるが、それは「交流・現場の距離感」を示す話であって、所属を意味しない。Louder
さらに、レミーの“危険なカリスマ”を補強したのが第二次大戦ミリタリアの収集だ。本人は枢軸国全体の品を集めていると語りつつ、Reuters報道では「最も大事な所蔵品」として“ダマスカス鋼のルフトヴァッフェ剣”が挙げられている。The Quietus+1
「Murder One」は、そのアウトロー美学(ロード/轟音/危うさ)まで含めて、メタル界に“レミーという基準”が存在したことを刻む一曲として聴ける。
Motörheadのレミー・キルミスターは、ジャンルの境界を壊しただけじゃなく、**「流行や業界の都合より、自分のやり方で最後までやり切る」**という生き方そのものがロックの規格外だった。Hawkwindを去ったあと1975年にMotörheadを立ち上げ、メタル、パンク、バイカー——本来は交わりにくい客層にまで“同じ熱”を伝播させていったのは、音の速さよりも、その姿勢の一貫性が大きい。 Louder+1
そしてメタリカが「Murder One」で描いたのは、単なる追悼ではない。タイトルはレミーの愛機アンプの愛称に由来し、歌詞にはMotörheadの曲名が埋め込まれている。ヘットフィールドはレミーを“父親的存在”とまで語り、その影響の大きさを「彼がいなければメタリカは存在しない」と断言している。 Louder+1
「Murder One」というタイトルは、レミーが長年メインで鳴らしてきたMarshallアンプヘッドの“愛称”に由来する。元になったのは1976年製のMarshall 1992 Super Bass(100W)で、Marshall側資料ではスタジオでもツアーでも30年以上“音の核”だったとされる。Marshallはこの個体を再現するためにシグネチャー1992LEMを開発し、「Murder One MKII」とまで呼んだ。つまりこの曲名は、レミーという人物そのものではなく、彼の“轟音の心臓部”に捧げた敬礼なのだ。Full Compass Systems+2Full Compass Systems+2
Murder One
One crown
ひとつの王冠
Shines on through the sound
音を貫き輝く
One crown
ひとつの王冠
Born to lose
負けるために生まれた
One man
ひとりの男
Does not give a damn
まったく気にしない
One man
ひとりの男
No excuse
言い訳は通用しない
Aces wild
エースはワイルド
Aces high
エースはハイ
All the aces
すべてのエース
Aces ‘til you die
死ぬまでエース
White lines fading
白線が消えてゆき
The iron horse rolls on and on and on
鉄の馬はひたすら走り続ける
Hear your thunder
あなたの雷鳴が聞こえる
Still feeding back
まだ反響してる
Still hear your thunder
まだあなたの雷鳴が聞こえる
The man in black
黒衣の男
Born to lose
負けるために生まれて
Living to win
勝つために生きている
One fist
ひとつの拳
Hammers through the mist
霧を貫いて叩き潰す
One fist
ひとつの拳
Steady on
ブレない
One heart
ひとつの心
Die hard from the start
最初から筋金入り
One heart
ひとつの心
Beats its song
その歌を奏でる
Murder all
皆殺し
Murder one
一級殺人
Gimme murder
殺しをくれ
Second class to none
二流なんかではない
Headlights fading
ヘッドライトが消えてゆく
The iron horse rolls on and on and on
鉄の馬はひたすら走り続ける
Hear your thunder
あなたの雷鳴が聞こえる
Still feeding back
まだ反響してる
Still hear your thunder
まだあなたの雷鳴が聞こえてくる
The man in black
黒衣の男
Born to lose
負けるために生まれて
Living to win
勝つために生きている
Hear your thunder
あなたの雷鳴が聞こえる
Still feeding back
まだ反響してる
Still hear your thunder
まだあなたの雷鳴が聞こえる
The man in black
黒衣の男
Born to lose
負けるために生まれて
No excuse
言い訳は通用しない
Till the end
最後まで
Been living to win
勝ち続けるために生きてきた
Been living to win
勝ち続けるために生きてきた