マリリン・マンソン SAY10

Marilyn Mansonの「SAY10」は、タイトル自体が “say ten”=“Satan(サタン)” に聞こえる語呂遊びになっていて、宗教・権力・メディアを挑発する文脈で語られやすい曲です。2016年11月(米大統領選の投票日)に公開されたティーザー映像では、赤いネクタイの人物の“首”を想起させるショッキングな演出が出てきて、当時「トランプ批判では?」と広く報じられました。Pitchfork+1

ただし、ここで誤解されやすいのが「サタン=悪魔崇拝」という決めつけです。Church of Satan(チャーチ・オブ・サタン/ラヴェイ派サタニズム)は、キリスト教的な“悪魔”を実在の神として拝む団体ではなく、基本的に超自然的存在を信じない(無神論を前提にする)立場として説明されています。つまり “Satan” は、文字どおりの悪魔ではなく、権威に従わない〈逆らう者/adversary〉の象徴として扱われる、という理解が近いです。ウィキニュース

そしてMarilyn Manson本人についても、「マンソン=教会の司祭=悪魔崇拝者」と短絡しない方が安全です。Church of Satanのハイプリースト(Peter H. Gilmore)はインタビューで、Mansonはメンバーであり “honorary priesthood(名誉的な司祭位)” を与えられていると述べつつ、同時に「彼の音楽やステージは彼自身のアートで、サタニズムそのものを“代表する”ものではない」「キャラクターを作っている」と明確に線引きしています。ウィキニュース

要するに、Mansonのサタン的イメージは“信仰告白”というより、社会・宗教・政治・大衆文化への皮肉や挑発を成立させる表現技法として読むのが自然です。Pitchfork

トランプ大統領 デモ

トランプ大統領 マリリン・マンソン SAY10

マリリン・マンソン SAY10

マリリン・マンソン SAY10

SAY10

Devil’s got a cut, like a slit in a cattles calf

悪魔は傷を負っていて、まるで牛のふくらはぎに入った裂け目みたいだ

Dollar sign snakes, I’m all in the damned

ドル記号の蛇ども、俺は呪われたヤツらにすべて賭けたぜ

Godless, fearless of the flood

神を信じず、洪水に恐れはない

Or the blood of the coming spring
あるいは、訪れ来る春の血

Something is shedding its scales

何かが自分の鱗を脱ぎ落している

Crying from the heat of the light

光の熱で泣いている

Or the empty shell on the stage

あるいは舞台上の空っぽの殻

And cash is a poor man’s money

そして現金は貧乏人の金だ

And cash is a poor man’s money

そして現金は貧乏人の金だ

[Chorus]
You say “god”, and I say “say 10”

おまえは『神』と言い、俺は『サタン』と言う

You say “god”, and I say “say 10”

おまえは『神』と言い、俺は『サタン』と言う

Say, say, say 10

言う、言う、サタンと