小型犬ミニチュア・ダックスフンドのヘルニア
愛犬が重度のヘルニアになってしまって、後ろ足が麻痺して動かなるケースがかなり多いみたいですね。わたしの実家で飼っているメスのミニチュア・ダックスフンドが今年13才なんですけど、若い頃から何度かヘルニアで病院にお世話になっていました。良くなったり悪くなったりを繰り返して最近になってから後ろ足の麻痺でとうとう動かなくなってしまいました。
それまでは熟睡している時間が長くて、ご飯もそれなりに食べていたんですが、麻痺にかかってからは熟睡している時間が極端に短くなってしまって、食欲も低下してしまいました。
そんな状態がとても可哀想に思ってうちの母親がヘルニアの手術をして、せめて痛みでけでもとってあげたいと言うので少し調べたりしていたんですが、ヘルニアの手術をやってしまうと痛みは取れるけれども歩けなくなるという可能性もある、という衝撃の事実を知りました。それから手術以外の方法を探していたら、鍼治療を根気よく続けることで、歩けるようになったコたちがいるという事も分かりました。
ヘルニアの手術をする前に鍼治療
それから動物病院の鍼治療で有名なお医者さんで、エレキギター等で使用するようなエフェクターボックスのような装置で週2回、リズミカルな電流を流して行う鍼治療と2つのたらいにぬるま湯を入れてそこに前後の脚を入れ、リズミカルな電流を流す治療というのを週2回のペースで大体2週間通院した位に、今度は物凄く呼吸が荒くなってきました。
鍼治療を受けてから2、3日は体調が良くなるんですが、段々と酷くなっているその呼吸の粗さが気になって、その動物病院の先生に聞いたところ、進行性脊椎軟化症というのの疑いがあるということでした。
進行性脊椎軟化症という病気
進行性脊椎軟化症という病気は、ヘルニアで起きている幹部の麻痺が、最初は後ろ脚だけだったのが前脚にも広がり、最終的には脳にまで達して呼吸困難で大体の確率で死んでしまう病気だと説明を受けました。その病気は今の動物医学ではどうしようもないから、もしそうなればお手上げだと言われてしまって、その先生も半分さじを投げてしまっていましたが、私は何とかしたいと思ったので、別の病院でも診察してもらおうと連れて行きました。
ヘルニアによる麻痺でおしっこが絞りにくい
その病院で今までの経緯と進行性脊椎軟化症の疑いをほのめかされた事を伝えて診てもらうと、その先生はヘルニアの症状についてではなくて、お腹をグリグリと触りはじめて、お腹がいつから張っているのかということと、おしっこがちゃんと出ているかということを尋ねてきました。 それで、お腹が張っていることについては、そんなに気になっていなかったけど、おしっこに関しては、通ってる病院で出にくいから絞ってあげてと言われていたけど、ちゃんと絞れているかが分かりませんと答えました。そして、すぐにレントゲンを撮ってもっと詳しく調べて貰ったら、尿がペット用おしっこシート6、7枚分ぐらい溜まっていて、それで呼吸が苦しくなっていたそうです。しかも、その先生がおしっこを絞っても全然出なかったらしくて、尿管に管を入れて出してくれたみたいでした。うちの母親が他で通っていた動物病院で尿の絞り方を聞いていて、絞っても出すのが難しかったそうです。それから、心配していた進行性脊椎軟化症の疑いは全く無いと断言してもらい、更にこんな事も言われました。
おしっこを絞ってても出にくいということは、完璧に下半身が麻痺しているのではなくて、ワンちゃんが自分でおしっこを我慢していて、感覚が残っているからそうなるんです。だから、鍼治療を続けたら歩けるようにはなりますよ。おしっこを絞っている最中もしっぽをピンっと立てていたんで、週一回のペースで鍼治療して3ヶ月~半年は続けてください。
“なんとなく”な考えはやめて諦めないで続ける
そんな事を言われると思ってもいなかったんで、すごく安心できました。飼い主の性格にもよると思いますが、愛犬の苦しむ姿を見ていて、すごく悲観的に考えてしまっていたんですよね。自分じゃ解らないからとかは関係なく、注意深く愛犬の変化をもっと見てあげないといけないと思いました。一番最悪なことを考えて獣医の先生にさじを放り投げる前にもう一度、自分自身の”なんとなくこんな感じ”というような感覚は捨てなければいけないなあって思って、愛犬のケアに励もうと思いました。同じような想いをしている飼い主さんがいらっしゃったら、是非あきらめないで、根気よく見てあげてください!お願いします。