
BRUNO MARS(ブルーノ・マーズ)のニューアルバム「24K Magic」通算3枚目となるニューアルバム「24K Magic」がリリースされましたが、聴いてみてやっぱりBRUNO MARS(ブルーノ・マーズ)の関心は常に女の子だけに集中しているんだなって事を思い知らされた感じがしました!


この曲は、ただの“踊れるパーティーソング”ではありません。ブルーノ・マーズが得意とする「会話劇」の形式で、クラブやパーティーの一角で交わされる軽口、視線、距離感、そして“その場のノリ”そのものが歌詞に落とし込まれています。
そのため、直訳だけを追うと「言葉の意味は分かるのに、何をしている歌詞なのかが掴みにくい」と感じやすい作品です。この記事では、スラングの意味・歌詞の意図・ヘアスタイル(パーマ/コームなど)の比喩、さらに音楽用語としての “laid-back(レイドバック)”=後ノリ/タメ まで含めて整理し、初見でも内容が一気に理解できるように解説します。
「Now look at you」:褒め言葉というより“雰囲気のスナップショット”
冒頭の “Now look at you” は、「見てみろよ」と言いながら相手を評価するというより、“今この瞬間の空気感”を切り取る表現です。続く
“been walking in here looking all pretty and angry and mean and good”
ここは引っかかりやすい箇所ですが、ポイントは looking all が「見た目全開」という意味ではなく、口語で 「いかにも〜という雰囲気で」「めっちゃ〜な感じで」 と“空気”を強調している点です。
さらに pretty / angry / mean / good は性格診断ではありません。「可愛い」「ちょい不機嫌」「キツそう」「でも全部ひっくるめてイイ」といった、矛盾して見える要素を and で連打することで、ギャップそのものを魅力として提示しています。
「髪をセットしてきた」のは“座るため”ではない:didn’t の否定はそこではありません
次の一行も誤解されやすい表現です。
“Now I know you didn’t get your hair done so you could just sit down and just sit still.”
ここでの didn’t は「髪をセットしてこなかった」という意味ではありません。否定しているのは“目的”です。
つまりこれは、
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「座って大人しくしているために髪をキメたわけじゃないですよね?」
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「髪をセットしてきたのに、座ってじっとしてるだけのつもりじゃないですよね?」
というニュアンスになります。
また get your hair done の done は、日常会話で「髪を仕上げてもらう/整えてもらう(スタイリング含む)」という意味を作るパーツです。この曲は最初から「動く準備はできている」というテンションで始まっています。
「It’s my birthday / No, it’s not」:論破ではなく“ツッコミ”のやり取り
この部分も、否定の強さより“会話のノリ”が重要です。
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It’s my birthday(オレの誕生日なんだ)
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No, it’s not(ウソでしょw/違うでしょw)
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But I still look good though(でも見た目はまだイケてるけどね)
ここは「いいや、違うな」と論破する空気ではなく、冗談混じりに茶化す会話です。though が効いていて、「それでも」「まぁな」といった“ドヤ感”が出ています。
High comb hot / Hot comb hot:表記が揺れても言っていることは同じです
この一行は、サービスによって High comb hot / Hot comb hot と表記が割れることがあります。
ただ、どちらの表記でも結論は同じで、
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「髪をキメて、(今夜の自分が)ホット=魅力的/アツい」
という自画自賛の一言として読めます。ここは誇張しすぎず、訳としては 「髪キメて、ホット。」 くらいにまとめておくと、曲のノリを崩しません。
「penthouse / pen」:表はサイン、裏は“含み”の言葉遊び
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Gotta do it in the penthouse
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That’s where I keep my pen
直前に autograph(サイン) が出るため、表層は「サインするならペンが必要→ペンはペントハウスにある」という流れです。
ここは説明口調にしすぎると野暮になりやすいので、訳は
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「ペントハウスでやらなきゃ。そこにペンがある。」
のように、含みを残しておくのが雰囲気に合います。
What〜?は「何?」ではなく「え、〜なの?」:口語のツッコミです
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What, you can’t dance?
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Ain’t got rhythm?
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What, you got a man?
この What は「何?」ではなく、口語の前置きで 「え、〜なの?」「まさか〜?」 というツッコミのニュアンスです。
そのため、
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「え、踊れないの? リズム感ないの?」
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「え、彼氏いるの? でも一緒にいるとこ見たことないけど」
という訳が自然です。
「スマホ置いて、今この場に来い」:パーティー定番の煽り
Put your phone down, let’s get it は、
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スマホは置いて(SNSや通知は忘れて)
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さぁ行くぞ/始めよう
という意味。ここでの get it は「理解する」ではなく「やるぞ」の合図です。
Throw some perm on your attitude:態度を正せではなく、“ノリをほぐせ”という比喩
この記事の核になるのがここです。
Throw some perm on your attitude
ここでの attitude は単なる「態度」ではなく、ノリ・構え・空気の出し方=アティテュードに近い意味です。
そこに perm(パーマ)をかけるという比喩は、
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緊張をほどく
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硬さを崩す
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もっと柔らかいムードにする
という方向を示します。日本語にすると、
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「そのノリ、もうちょいほぐして」
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「アティテュード、柔らかくしていこう」
といった訳が最も近いです。
You gotta lay it back:ここは“レイドバック(後ノリ/タメ)”が本命です
You gotta lay it back は日常語だと「リラックス」ですが、この曲は Band(楽器隊) に「見せて」と振る展開があります。
したがってここは、音楽用語としての laid-back(レイドバック)=「押さずにタメて、リズムを少し後ろに置いてグルーヴを出す」感覚が最も強いと考えるのが自然です。
だからこそ、
“Band, show her how to lay it back!”
は「落ち着き方を教えろ」というより、
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「レイドバックしたグルーヴを鳴らして、手本を見せろ」
という“演奏の合図”として成立します。
ここでの Bang はドラッグでも前髪でもなく、「はいドン!」というショー的な掛け声です。
まとめ:ヘアスタイルの言葉で「グルーヴと色気」を教える“口説きのマニュアル”
この曲は、相手を説得したり命令したりする歌ではありません。
髪をキメてきたのに座っているだけはもったいない。スマホを置いて、その場に集中し、肩の力を抜き、酒を注いで場を上げ、アティテュードをほぐして、レイドバックしてグルーヴを作る。
ヘアスタイルの語彙を“比喩”として使いながら、相手を自然に“いいノリ”へ導いていく――それがこの歌詞の狙いです。
![]() 2016 “24K Magic” Bruno Mars 1. 24K Magic 2. Chunky 3. Perm 4. That’s What I Like 5. Versace on the Floor 6. Straight Up & Down 7. Calling All My Lovelies 8. Finesse 9. Too Good to Say Goodbye |

PERM
君のアティテュード(髪型)にパーマかけなよ







